転院16日、午後3時頃看護婦さんから、 「転院が決まったよ!これからK大学に行くから、赤ちゃんに会いに行こう。」 え?もう行っちゃうの? 私もK大学に行きたい。 離れて行かないで!連れて行かないで! そう思ったって、ここよりもっと設備の整ったK大学の方が、るーたんには良いんだ。 命がかかってるんだから… 「救急車でかっ飛ばして行くからね!私もついて行くから心配しないで。」 私は、やっと歩いてる状態だし、K大学に行っても手続きとかで時間もかかる。 「体に負担がかかるから、落ち着いてからゆっくり会いに行っておいで。」 それでもついて行きたかった。 るーたんは出発前、会いに行ってもぐっすりおねんね中。 せめて離れる前に、起きた顔を見せてよ。 撫でても、くすぐっても起きてくれませんでした。 何分一緒に居れたかな? 写真も撮って、なでなでして… ついに… 「そろそろ行きましょうか。」 そんな…もう行っちゃうの? 嫌だよっ!! 連れていかないで! 涙がボロボロ落ちて、もうずっと止まってない。 「病院の外まで一緒に行こうね。」 そう言われ、車椅子で連れて行ってもらいました。 救急車に乗せられる前に、るーたんは目を覚まして泣き出しました。 泣いてても抱っこもしてやれない。 撫でてもやれない。 どうすることも… 出来るのは、一緒に行く先生と看護婦さんに 「よろしくお願いします。」 って言うのと、泣く位。 保育器ごと、とうとう乗ってしまいました。 バタン! ドアが閉まってるーたんの声も聞こえません。 「るーたん!るーたぁん!」 救急車が音をたてて走り出しました。 どんどん遠ざかって行く、救急車の音。 私のせいだ! 私が悪いんだ! 私が… 病室に帰っても、ずっと泣いていました。 ジャンル別一覧
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